サザン桑田さん、紫綬褒章、水野良樹、ミックジャガーとか

サザン桑田さんが「年越しライブに関するお詫び」などと文章を発表したとの報道を見て、始めて彼が「紫綬褒章」をもらった事を知った。
そもそも「しじゅほうしょう」って何だっけ?と調べたら、「学術、芸術、スポーツ分野の功労者に授与される」(wiki)とあって、ああ、あれかと。
歴代受章者を見ると、中島みゆきも松任谷由実も貰ってるじゃないか!と。
なら桑田さんが貰って当たり前というか、今まで貰ってなかったのが不思議なくらい。
そんなこと気にする人じゃないと思うけど、いざ貰うと「何で俺がみゆきやユーミンの後なんだよ」って思ったかどうかは知らないが、思わずポケットから出して「5000円から」などと言ってしまったのだろう。
そんなとこ紅白では見てないよ、と言いたいがそんな謝罪もネットの話題になるくらいのスターなんだなと改めて思う。
あ?でもチョビ髭は見たぞ、しかしあんなのはいつも彼がやってるカトちゃんのはげかつらみたいなもんだと思ってたら、またいろいろ想像する連中もいるもんだ。私など考えもしなかった。
あの「ピースとハイライト」の歌詞に関しては年取ったら色恋よりも政治社会が気になるんだな、自分も同じ、と共感するも、やはり桑田さんは青春郷愁エロ路線の方がずっと切れ味ある。
さて、芸術系の人たちが時事にいちいち反応するのはいかがなものか?と思っていた。
私の好きな映画監督、園子温が3.11震災の直後にちょうど撮っていた自作を脚色し直したり(注1)、すぐに福島系の映画を撮ったり(注2)残念でしょうがない。でもその後改心の作品(注3)で挽回するが。
その点「いきものがかり」の水野良樹は良いことを言う。ファンになってしまう。
3.11震災直後に斉藤和義が自分の「ずっと好きだった」という曲を「ずっとウソだった」という反原発の替え歌にして動画サイトへ流したことに批判を浴びせる(注4)。
「僕は音楽に政治的な主張、姿勢を直接的に乗せることについて、とても懐疑的な人間です」云々。
その通りで、たかが一音楽家の思いつきだけの安直な歌詞は、かの事態を収拾させるために尽力した数多くの人々に対して失礼であり、現実の避難者の助けにも何にもなっていない。
ようやく冒頭の画像に話は進む(注5)。
やはりロックの歌詞はこの人である。
何だか反体制的メッセージかと思いきや、それはことごとく想像を超えた破壊的な詩に変容する。
この人の元気さは破格で、公演を中止にした理由が恋人を亡くしたショックからだ(注6)という70歳の(本人には気の毒ではあるが)あまりにもロックな人生は桑田さんにも追従してもらいたい。
※注1:「ヒミズ」 2012年
※注2:「希望の国」 2012年
※注3:「地獄でなぜ悪い」 2013年
※注4:斉藤和義氏「ずっとウソだった」に対する、いきものがかり・水野良樹リーダーの意見
※注5:「ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」から マーティン・スコセッシ監督 2008年(2006年ビーコン・シアターでの慈善コンサート)
※注6:ミック・ジャガー 恋人自殺の真相
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