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NHKクローズアップ現代、多剤耐性菌

10月20日、NHKクローズアップ現代で多剤耐性菌の話題が取り上げられた。

先の帝京大学での多剤耐性菌問題で病院が記者会見を開き「謝罪」を行ったこと、
および警察が業務上過失致死の疑いで動いたことに大いに疑問を感じている自分としては、

NHKがこの問題をどのように報道するのか注目した。

まず、がっかりしたのは、解説者に専門家ではない、科学文化部の記者が登場したことである。

普段この番組は、解説者としてその分野のオーソリティが登場するが、
今回は非専門家の単なる記者という信用し難い人選である。
専門家に出演を断られたのかも知れない。

さらに納得し難いのは、新薬の開発が遅々として進まない、などという報道である。
これは一般の視聴者に誤解を招く表現である。

何故なら、ある種の多剤耐性菌に有効な抗生物質は世の中に存在し、現実的に海外で使用されているからである。
それが日本で使用出来ないのは、厚労省が認可しないためであるという事実に関して、
なんら触れていなかったのには問題がある。

また、もう一つの焦点が「抗生物質(抗菌剤)の不適切な使用」ばかり強調していた点も納得し難い。

確かにそれが多剤耐性菌が出現した原因であるが、抗生物質をまったく使用しないという状況は医療機関にはあり得ず、
したがって、多剤耐性菌が存在しない病院というのもあり得ないという事実を正確に報道していない。

帝京大学が感染症対策に関して何らかの不備があったのは事実であろうが、
記者会見をして謝罪する内容なのか疑問であるし、また警察の介入というのは甚だお門違いというものである。

実際、現時点で逮捕も送検も起訴もされず経過しているが、マスコミの報道は一切途絶えている。
マスコミというのは全くもって無責任な機関であり、NHKもまた例外ではないということがわかった。
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インパクトファクターとSEO対策について

インパクトファクターとSEO対策ってどこか似ている。

まず、インパクトファクターとは、

(ここからWikipediaより引用)
インパクトファクター (impact factor, IF) は、自然科学・社会科学分野の学術雑誌を対象として、その雑誌の影響度を測る指標である。
現在は毎年トムソン・ロイター(旧 ISI)の引用文献データベース Web of Science に収録されるデータを元に算出、
Web of Science に収録された特定のジャーナルの「平均的な論文」の被引用回数

A = 対象の雑誌が2002年に掲載した論文数
B = 対象の雑誌が2003年に掲載した論文数
C = 対象の雑誌が2002年・2003年に掲載した論文が、2004年に引用された延べ回数
C÷(A+B) = 2004年のインパクトファクター
(以上転載おわり)

つまりどれだけ多くその論文が他の論文に引用されたか、という値で、これがその学術雑誌の
「ランキング」になっている。

次に、SEO対策とは、

(ここからWikipedia引用)
検索エンジン最適化(英: Search Engine Optimization, SEO:サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)
はある特定の検索エンジンを対象として検索結果でより上位に現れるようにウェブページを書き換えること。または、その技術のこと。
(以上転載おわり)

ここでいう特定の検索サイトとは日本の場合、「Google」と「Yahoo!」である。


さて、インパクトファクターについては上記の定義がそのすべてであるが、SEO対策は大変多岐にわたる要素がある。
ただ、その中で重要な要素のひとつに、そのサイト(ページ)がどれだけ他のサイト(ページ)からリンクされているかという観点がある。
したがって、ウェブ上の他の関係あるサイトに自分のコンテンツについて通知し、
リンクを求めたり、自己が運営する既存のサイトから適切なリンクをはったりすることが対策として行われる。
これを「被リンク対策」と呼ぶ。

どうだろうか?
ちょっと似ているような気がする。

学術雑誌のランクとサイトのランクがいずれも「被引用数」「被リンクの数」によって評価される、というところがである。

もちろんインパクトファクターはSEOと違って、ビジネス色はないため、意図的に引用を作成することはないが、
その論文の評価指標が、サイトの評価指標と似ている、という意味においてである。

この話に特別な落ちはないが、要は論文の評価において「インパクトファクター」に過大な信頼をおくのは
いかがなものか、という疑問が沸いた、というだけの話であるが…。

「神の手」 その3

テレビの次に影響力があるのは
言わずと知れた「インターネット」である。

このブログもインターネット上で、3ヶ月前ぐらいから運営している。
私の本サイトのHPは 6年ほど前に開設した。
インターネットにはネットリテラシーが必要で、
以前に書いたように(嘘度について)見る側の判断力を問われる。
跳梁跋扈、魑魅魍魎の「ネット」情報は危険に満ちている。
従って、このブログも本サイトも必ずしも信用出来るとは限らない。

しかし今現在見てくれている人たちの多くは「嘘八百が書かれている」
と思ってはいないであろう。
何故かといえば、著者の身元も明らかにしているし、
そもそも内容的に「嘘八百」を書く必然性がない。
本サイトはあくまで医学情報発信と、多少のマーケティングと、
自己ブランディングのために作成している。

一方このブログは普段書き留めていた事や、言いたいことをまとめるために
運営している。それとやはり自己ブランディングもあると思う。
そういった目的が明瞭なサイトは信用していい。
だからここに来訪してくれた人は私の事を信用してくれてかまわない。
というか信用して欲しい。特に本サイトの情報は客観性を重視しているので…
で、自分は「神の手」は持たないが、
ドラマの医師のようにいつでも「かっこよく」ありたいと日々精進している。


昔、ある病院に勤務していた時、エレベーターで隣り合わせた、お見舞いか患者家族風の、
若い男女が雑談していたのを覚えている。

「ここ救急も結構やってるんだね」
「そうね、みんな忙しそうだったね」
「でも江口洋介みたいなかっこいい医者はいなかったね」
「あたりまえじゃない。ドラマなんだから、あれは」
「それもそうだね」

おいおい、お前たち、隣にかっこいい医者がいるじゃないか

と心の中で叫んだのをよく覚えている。


<この項終わり>


「神の手」 その2

前回からの続き

メディアに「神の手」と称されて有頂天になっている外科医は

おそらくそうそういないと思う。

彼らの多くは単なるマーケティングの一環としてメディアにそう言わせているだけで、

医療のようなマーケター不在の業界では必ずしも否定される手法ではない。


実際はせいぜい「自分の手術は一流である」

「自分がこの手術の第一人者である」程度の自負かもしれない。

そんなことは正直私自身も思う事であるが、尚かつ私は

それが医師の本質的な評価を高める要素だとは思わない。


もちろん、一部の報道には医師の本質的価値を浮き彫りにする、

質の高いものも見受けられる。

一方で、特に高度先端医療を題材にしたものは、時に暴走した内容になる。

まだ保険適応になっていない診療や、evidenceが確立されていない治療を

あたかも夢の治療法の如く紹介するのは一般視聴者に誤解を与えかねない。

また、既に多くの医療者が行っている診療を、

「この医師が一番」の如く報道するのは過剰なマーケティングである。

それらを見極める能力がメディカルリテラシーであるが、

なかなか難しい面も確かにある。


以下次回に続く…

「神の手」 その1

インターネットを含めたメディアにはさまざまな病院や医師たちが紹介されている。

米国と違い、医療機関へのアクセスが自由な日本では、

これらの情報をもとに医師や病院を選択することが可能である。

「氾濫する情報を読み解く」リテラシーがさまざまな分野で必要とされる昨今であるが、

医療分野においてはまさに自分や家族の身体に関わるため、尚更重要である。


過去にも言及したが、メディアの種類で言えば、

民放テレビや一般週刊誌の派手に脚色された報道は要注意である。

民放テレビは視聴率至上主義であり、「名医」の番組は面白くなければ没である。

もちろんドキュメンタリーであるからには

それ相応の根拠と事実に基づいて作られているのだろうが、

あくまでも医療と無関係な制作会社が、

視聴率を最大目的として構成していることを忘れないで欲しい。

ドラマや映画であればある程度の脚色は許されるが、

最近の医療ドラマは良くできており、

むしろドキュメンタリーよりもリアルに医療現場を再現している。

医者である私すら「なるほど」と感心してしまうこともある。

それはさておき、

私は医師に対して

「神の手」とか「ゴッドハンド」といった形容詞を冠するのが大嫌いである。

何故なら、それらは医師の評価されるべき本質とはかけ離れた概念だからである。

医師にそのような「手」がないのは勿論のこと、

「手の評価」をもってして神に祭り上げられるとしたら、

多くの優れた内科系医師や研究者の立場がない。

むしろ「神の手」が本来的な意味で冠されるような、

伝統工芸の名人や調理職人たちに失礼である。


では、民放テレビで紹介される医師たちがデタラメかと言えば、全くそんなことはない。

業界で知名度を上げているからこそ、一般のメディアが取り上げるわけで、

彼らは何らかの業績、実績で頭角を表している人物であることには間違いない。


とは言っても、例えばメディアで「神の手」と謳われた外科医が

本当に自分で自分のことを「神の手」を持つと思っていたとしたら誇大妄想狂である。

以下次回へ…



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