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医師の責任と、裁判官(検事)の責任

ここ最近、関心を持った出来事は、無期懲役を確定された受刑囚が仮釈放され、その場を利用し再審査請求を裁判所に突きつけるというものである。

かつて(今年の1月)足利事件の再審公判の報道を見て思った。
警察官や、検察官、裁判官ら、法に携わるお役人たちは、結果的に明らかな誤りを犯しても決して罪に問われることはない。
無実の人間を17年間牢獄に閉じこめてしまったという過ちに対する「お咎め」が、それぞれの個々人に対しては全くないのである。それどころか、証人として出廷した元検事は、自分が間違った判断を下したということすら認めようとしない。間違っていなかったのだから謝罪はしない、という考えであり、また自分が絶対に罪に問われないことを知っているから堂々と謝らないのである。

確かに、元検事に与えられた情報(DNA鑑定の結果)そのものが間違っていたのだから、自分にミスはないという主張は理屈としては理解出来る。しかし、彼らの判断は一人の人間を場合によれば死に追いやることもある。
そのことを彼らは厳粛に受け止めねばならない。

さて、それでは医師はどうであろうか。
例えば、ある患者の検査データが間違えて医師に伝えられたとする。
医師はその検査データをもとに患者の治療を行ったが、データが正反対の値であったため、逆効果の治療となってしまった。医師はすぐにそれに気が付いたが、患者には健康被害がもたらされ、回復までに1ヶ月余分な入院期間を要したとする。
このような場合、医師の責任は問われないであろうか?与えられた検査データに基づいて適切な治療を施したから、自分に非はないと医師は主張できるであろうか?

100%、否である。

現在このような場合、当該医師と病院責任者は患者側に真摯に謝り、示談金を支払うのが普通である。患者が民事訴訟を起こせば、99%負けることが予想されるためさらに多額の示談金を支払い和解をお願いする。示談金を支払っても患者が刑事告発しようものなら、警察官が病院にやってくる。不幸にも患者に後遺症が残っていれば、医師は傷害罪で逮捕されることもある。さらに不幸にも患者が死亡した場合、医師は殺人罪や過失致死罪で起訴されてしまう。

一方、検察官、裁判官はどうだろう。
彼らは無実の人間を過って死刑に処してしまっても、個々人がいかなる罪に問われることもなければ、1円の金を支払うこともない。さらに謝罪する必要すらない。何故なら彼らの過失は、全て国家が謝罪し賠償してくれるからである。それも完全に証明された場合に限ってである。

上記は極端な例では決してない。
現に今回の「足利事件」がそのよい例である。
そして、医師の方では「福島県立大野病院産科医逮捕事件」、「東京女子医大事件(の中の業務上過失致死逮捕の件)」などがよい例である。ただ幸いな事にいずれも逮捕された医師の無罪が確定している。

私は、菅屋さんに最後まで謝らなかったという元検事を責めているのではない。むしろ証人として出廷するという嫌な役割を果たし、菅屋さんと顔を合わせるという勇気ある行動にもある一定の評価をしている。

しかし彼らには絶対に刑事罰が下らないという安心感が心の奥底にあるのである。

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