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出生前診断、胎児エコー検査、生命倫理

以前から、生命倫理について考察を続けていた。

今日のNHKクローズアップ現代は
「出生前診断」に関するものであった。

エコー(超音波検査)技術が進歩し、
胎児の様子が手に取るように見えてきた。

超音波検査の最大のメリットはレントゲンやCT検査、MRI検査などと違い、
人体に無害であるという点である。
故に手軽に妊婦の経過観察に使用されている。
それによって胎児の異常が「生まれる前に」診断可能となるという、
さまざまな倫理的問題を内包した事態が生じてくるという話題であった。

ここでも私は、以前に紹介された田嶋華子さんのことが頭によぎった。
華子さんは延命を拒否して亡くなられたものの、
華子さんが短い間にこの世に残した「生」はとてつもなく孤高の存在であったと痛感する。

彼女が出生前診断で診断出来る類いの病気であったかは不明であるが、
彼女の生は大変有意義なものであり
このことから、生命はどのような状態であろうと、
「基本的に」生まれてくる権利を持つのではないかと個人的には思う。

苦渋の選択をして中絶した女性は大変お気の毒であるが、
生命の可能性はまだまだ限界に達していない。

何が障害者に生じているのか、もう一度吟味する必要があると思うのだが。

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